認知症の方の身の回りのお世話や心のケア、また日常が楽しめるような取り組みをしています。私はリーダーを務めているので、チームとして他の職員たちと包括的に取り組める試みを意識しています。 利用者さんと接していて大切にしていることは、「自分たちにとっては当たり前のことでも、利用者さんにとっては当たり前ではない」ということを念頭に置くことです。逆もまた真なりですよね。だからこそ利用者さんにとっての当たり前に寄り添うことを心がけています。

仕事柄、どうしても利用者さんとお別れする場面も出てきます。この仕事は単純に身の回りのお世話をするというものではないですからね。利用者さんの人生にふれることで、自分の役割や責任を改めて感じることも多いです。利用者さんから学んだり、気づかされたりすることもよくあります。 私からみると、利用者さんたちは祖父母の年齢。でも自分の本当の祖父母ではないので、きちんと寄り添いながらも距離感は大切にしています。家族のように接することは大切ですが、極端に近すぎるのは望ましくありません。それができるのがプロだと思います。

家族がいるので、給与の面で満足できたことは大きいです。それ以外でも、自分にプラスになるものがあると思い、転職を決めました。「旭生会」は、人を育てることに積極的な会社だと思います。職員のスキルアップをとても大切にしているので、職員の能力が高いんです。職員が何かをやりたいと思うとき、それに参加したいと思う利用者さんがいて、そしてそれにOKを出す経営者がいる。その流れが質のいいケアにつながっていると思います。 先日、ブランディングセッションに参加する機会があったのですが、法人を客観的にみることができ、「経営陣もこういう努力をしているんだ」と、よく理解することができました。視野が広がったと思います。もともとリーダーなので、今までもチームを引っ張っていましたが、これからは自分のユニットだけではなく、他の事業所と協力していこうと思いました。